【シン・社長通信】運も実力のうち
昨年より早い梅雨入りです。
6月の月間天気予報の半分以上の日が雨予報であったためか、大口の高速道路規制が延期になってしまいました。5月の連休明けから順調に仕事が動いていただけに、さすがに動揺しました。みなさんにはご迷惑ご心配をおかけしました。何とか今週からは仕事量も持ち直しておりますので、この先の熱中症シーズンを前に、日々の体調管理には抜かりの無いようにお願いします。
昨年、脳科学者の中野信子さんの講演を聴いた話を以前社内報にも書きましたが、その時は書けなかった「運」の話を今回は紹介します。
みなさんは人から「運がいいね」と言われて複雑な気持ちになったことはありませんか?
努力が軽んじられているのではないかと。
しかし中野さんは、「運の良さ」もある種の実力であり、誰でも高められるものだと述べている。運がいい人にはいくつかの共通点があるそうです。
第一に、「ポジティブに物事を捉える力」です。
同じ出来事に直面しても、「ついてない」と落ち込むか、「これくらいで済んでよかった」と前向きにとらえるかで、その後の行動が大きく変わる。
例えば片交中に通行車両から「誘導が分かりにくい」というクレームを受けて、ただ「ついていない」と落ち込むだけで終わるのか、それともどうすれば分かり易い誘導になるかを先輩社員から指導を受け改善し、次回の現場では「分かり易い誘導だったよ」と業者さんから高評価を得るか。
クレーム=不運と捉えるのではなく、改善のヒントがあると前向きに受け止めたことで技術向上と高評価を得られたという事例です。ポジティブな人ほど次の一歩を早く踏み出し、ピンチをチャンスに変えることができる。
第二に重要なのが、「人とのつながり」です。
中野氏によれば、運の良い人は他者から協力を得るのが上手で、信頼と情報が自然と集まってきます。感謝や思いやりを忘れず、利他的に動く人ほど、長期的には自分に多くのメリットが返ってくる。
「情けは人のためならず」ということわざがありますが、まさにそれですね。運のいい人は見返りを求めずに「德」を積めるようです。
第三に、運がいい人は「リスクを取る勇気を持っている」です。
新しいことに挑戦すれば当然失敗もするが、成功の芽もそこにはある。常に安全な道ばかり選ぶ人には、運が入り込む隙が少ないのかもしれない。
以上の三点を日々意識することで、運は成長し確実に味方になってくれる。どれも一朝一夕で身に付くものではありませんが、意識することで確実に伸ばせるスキルです。
運は空から降ってくるものではありません。私たちの思考と行動の積み重ねの中に、運の扉はひっそりと開かれているのです。
代表取締役 加藤 晋 (2025年6月17日記す)
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