【シン・社長通信】探し物は何ですか?
先月の社内報で梅雨入りの話をしたと思ったら、あっという間に梅雨明けです。
6月中の梅雨明けは観測史上最短で初めてとのこと。地球沸騰化は今年も続く・・・。
毎日酷暑の中での業務、本当にお疲れ様です。事務所に戻ってきたみなさんの顔を見たり、電話口の元気な声を聞いたりして、今日も一日無事終了したと安堵します。
SNSやネットニュースが当たり前になった現在、私たちは毎日、膨大な情報に触れています。
何かを調べればすぐ答えが見つかり、自分の好きなもの、興味のある話題が自然と表示される、とても便利な時代です。
しかしその便利さの裏側で、私たちは気づかぬうちに「偏った情報の世界」に閉じ込められているかもしれません。今回は、ネット時代に注意すべき二つの現象―エコーチェンバーとフィルターバブル―についてお話しします。
「エコーチェンバー」とは、「エコー=反響」「チェンバー=部屋」、つまり自分と同じ意見だけが反響して返ってくる空間のことを指します。
SNSでは、自分が共感した投稿に「いいね」を押したり、似た意見を持つ人をフォローしたりします。すると、表示される情報はどんどん偏っていき、「自分の考えが正しい」という感覚が強まり易くなります。このような環境にいると、反対意見や多様な価値観に触れる機会が減り、思考が固定化されてしまいます。
一方の「フィルターバブル」とは、検索エンジンやSNSのアルゴリズムによって情報が「自動的にフィルタリング」されてしまう状態のことです。
例えば、過去にクリックしたニュースや動画の傾向から、あなたの好みに合った情報ばかりが表示されるようになります。その結果、見たいもの・信じたいものばかりが届き、見たくない情報や異なる視点は自然と排除されていきます。こうして、本人が気づかぬまま「情報の泡=バブル」に包まれた状態になってしまうのです。
同様にアマゾンなどのネット通販も、その人の購買履歴からAIが判断し、関連商品の表示が次から次へと出てきます。気づいたらポチっとしているという経験、みなさんも一度はあると思います。
しかしその商品は本当にあなたが必要としていて探していた物ですか?
ネット社会を生きる私たちは、常に自分に都合のいい情報だけを受け取っていないかを意識する必要があります。情報との付き合い方が、思考や判断、そして人間関係にも影響する時代。自分の「見ている世界」がすべてだと思い込まず、常に広い視野を持って行動したいものです。
さて週末に迫った参議院選挙、選挙権をしっかり行使したい。ネットの情報はあくまでも参考程度にして、最終的には自分の頭で考えて決める。日本の現状を少しでも良くしてくれそうな人や政党に貴重な一票を投じたい。
代表取締役 加藤 晋(2025年7月16日記す)
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