【社長通信】もの想い、思索する秋

透き通るような青空に紅葉が映る季節となった。
長門峡の川面に映る紅葉がSNSにアップされた写真に本格的な秋の訪れを感じる。 
♬あーきの夕日に照る山もみーじ♪ 
と、幼いころ口ずさんだ歌詞がよみがえり、もの想う秋である。 


さて、台風19号の豪雨が東日本にもたらした災害から1カ月が経過した。
水没し泥まみれになった家のあと片づけに追われる被災者の傍らに、汚泥の中に転がるリンゴの赤がなんとも物悲しく哀れみを誘う。
住居とともに生業の基である田畑をも失った被災地の悲嘆を想うにつけ、人ごととは思えない気持ちだ。一日も早く日常を取り戻すよう祈りつつ、日本列島どこに住んでいても起こりうる被災と再認識し、自らの命は自ら守るとの覚悟でその方策を本気で考えたい。 

近年、相次ぐ甚大な被害をもたらす自然災害を契機に、国道をはじめ橋、河川、トンネル等国土のインフラの総点検が実施されている。
それによると、国の管理する河川はともかく県、市町村が管理する施設の老朽化が著しく多くの危険個所が指摘されている。財政的な問題により修繕がままならず、通行止めの看板のみで放置されている道路が数多くあるというショッキングな記事も目についた。
日本列島を災害から守るために国土強靭化対策を声高に掲げているが、次々に起こる災害に復旧工事が追い付かない状況で本格的な工事に取り組めていないのが現状だ。
 
経済の高度成長の初期から始まった高速道路や新幹線をはじめとする社会インフラが50年を経過し次々と耐用年数を向かえている。生活に密着した電気、水道、ガスなどのライフラインも老朽化して更新期にある。

そんな中、過疎化で人口減少が進む地方のインフラ整備の在り方が新たな課題として浮上している。いわゆるコンパクトシティ―への模索だ。 
更に、AI(人工知能)の導入による社会の変化、あらゆるものがネットでつながるIоT、5Gの時代に入り通信網の更なる整備など多様な工事が待ったなし。それらの工事に伴う警備の仕事は増える一方で、我々の業界にとっては強い追い風といえようか。 

そこで問題は人材の確保である。
少子高齢化、人口減少社会にあってどの業界も人手不足で事業の存続さえ危ぶまれ、危機感を抱いていると聞く。そんな激変する社会の中でAIの進化で求められる人材の質も変わってきている。AIでは対応できない人間の判断力が求められる警備への社会的要請はますます強まるものと考える。
そのうえで、AIを搭載した資器材も開発され、それらを活用した高度な警備へと業務内容も進化していくのではと予測する。  

AIの進化がもたらす負の側面として世の中にもたらす格差の拡大、社会的不公平の解消が大きな課題となる。持続可能な社会、国民が安心して暮らせる社会の実現に向け、政治の動きを注視していこう。 


世の中は 地獄の上の 花見かな  小林一茶

代表取締役 加藤慶昭(11月13日記す)

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