【シン・社長通信】偏見だらけの世の中(続き)

お盆休みはしっかり休養できたでしょうか。また定例の業務や巡回業務に交代で従事してくださった方々は誠にお疲れさまです。


さて先月の続きです。脳科学者の中野信子氏の講演会の話です。

4人の男女の顔写真が付いた、全く同内容の小論文を順位付けしたら、1位美男、2位イマイチ女子、3位イマイチ男子、4位美女という結果になりました。同じ能力ならば男性は容姿がよい人、女性は容姿がイマイチな人が無意識のうちに好まれるということです。

世の中見た目の印象は大切と言いますが、女性に対しては見た目がよいだけでいい、能力をひけらかす必要はない、という女性蔑視がこの結果からうかがえます。

中野氏は「美人は人間扱いされない、ブスは女扱いされない」と言います。この世の中、女性の生き辛さはどうにもならないのか。中野氏はさらに「私は生まれ変われるなら次はイケメン希望です。」と自嘲気味に言いました。中島みゆきの「ファイト」の歌詞が想起されます。


では容姿がイマイチと見られる人の対処法はないのでしょうか。あります。

それは「笑顔」です。

飛び切り100%ではなく60%くらいの笑顔がほどよいとのことです。

容姿の如何に関わらず、笑顔はその人の印象を良くします。うちの事務所にも以前、女性の笑顔が並べてあるスマイル度数の資料を掲示していたことがありましたが、確かに同様のことが書いてありました。

我々の仕事は接客業よりは人と話すことは少ないかもしれませんが、誘導時に笑顔で対応できると間違いなくプラスに働きます。みなさんも男女関係なく意識してほどよい笑顔の訓練をしていきましょう。


最後にブランドへの偏見の話です。

実験者に路上での募金活動をしてもらいます。同じ人に最初は無地のシャツを着てもらい、次は有名メーカーのロゴが入ったシャツを着てもらって、道行く人に募金を呼びかけました。場所時間帯の条件は同じです。さてどちらが多くの募金を集めたでしょう?

募金だからメーカー名の入ったものより無地のシャツの方が集まりそうだと思ったかもしれません。しかし結果はメーカー名の入ったシャツを着た時でした。

募金した人々は無意識に有名メーカーのロゴに共感、愛着、親近感などを覚えて行動したのだと思われます。ブランド力が広く浸透していくと、人々の行動判断にも影響を及ぼすのですね。

我が社のブランドもまだまだ磨きがいがあります。セフティワン=安心できる警備会社となるよう、またコツコツと日々の安全業務提供を積み重ねて参りましょう。


様々な偏見についてのお話をしてきましたが、我が社の行動指針にある「公平・公正に接します」は、非常に難しい指針です。物事を決める時は、客観的な証拠に基づき、偏見無き眼(まなこ)で判断することが、公平・公正への第一歩となります。

代表取締役 加藤 晋(2024年8月16日記す)

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