【社長通信】風薫る五月
人によっては長くも短くも感じられるGWが終わり、業務も本格的な繁忙期に入った。
この連休は人によって、ゆっくり休む、時々仕事、旅に出るなどさまざまでしたが、いずれも日常とは少し違った過ごし方をされたのではないでしょうか。
私も基本的生活パターンは同じでしたが気分的にはゆったりとした時間が持てました。いつもより遅く朝5時半に起きて、ストレッチで体をほぐし、8千歩のウオーキングへとスタート。家を出て氷上橋から仁保川沿いを平川大橋まで往復約70分。
それから7時過ぎに出社、事務所にて日常の業務。勤務配置を確認し、文書や新聞、それにネットでの情報収集、社会の動きのチェックです。
連休中はコースを変え、5日には自宅から会社までのウオーク。車で5分のところ45分もかかった。目に入る風景もいつもとは違って見える。道すがら田畑の状況を見てはあれこれと今後の農作業の段取りを考えた。明日は雨との予報を聞いて、今日が苗の植え付けのチャンスと気合が入る。
私の趣味の一つに家庭菜園がある。
大内氷上に居を構えて30年以上経つが、当初から狭い庭にスイカなど作っては楽しんでいた。
見よう見まねの野菜作りでしたが百姓のDNAを持つ身には、土との触れ合いは癒しの時間でした。
長らく鍬での耕作でしたが、加齢による体力の低下もあり4年前からミニの耕運機にて耕すことにした。今まで1日がかりの作業が2時間ですむ、肉体的な苦もなく畑仕事が益々楽しくなり、耕作面積を2倍に拡げた。
家の裏の耕作放棄地(約300坪)の雑草の刈り取りなどの管理を条件に地主の了解を得て、引っ越して間もなく自由に使わせてもらえるようになった。子どもの遊び場やアプローチの練習場にしていたが、年3、4回の草刈りはかなりきつかった。
そこの一部を耕運機の導入を機に少しずつ畑にしていった。
最初はカボチャのみを植えていたが、拡張しては堆肥や腐葉土を入れてしっかりと土づくりをしたせいで、いろんな野菜が作れるようになった。今のこの時期は夏野菜の植え時で忙しい。毎年のことではあるが、このGWは私にとって畑仕事のためにあるように思える。
農作業は忍耐のいる仕事である。
草刈りなどは刈払機で3時間ぶっ続けでやることが多いが、単純な動作を黙々と繰り返す。それこそ歩く禅のような無我の境地になる。ウオーキングの時もそうだが何も考えてはいないが頭の中をいろんな思いがかけ巡る。
来し方、行く末に思いをはせたり、花鳥風月に親しむ至福の時でもある。時には思わぬ疑念に何故、どうしてと思考に耽る。一方で机上では出てこないアイデアがふと浮かぶ。私にとって自分の心を見つめる、そして生を考える貴重な時間でもある。
新緑がまぶしい、あらゆる生命が芽吹くこの季節は我々人間、ひとり一人も自然の一部で生かされている、と実感する。
風薫る五月、いい季節です。
代表取締役 加藤慶昭(5月9日記す)
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