【社長通信】平成29年歳末

 今年も残すところ2週間あまり。

師走に入るや否や、慌ただしさとともに北風小僧の寒太郎がやってきた。

気象庁は11日、南米・ペルー沖から太平洋の赤道域で海面水温の低い状態が続く「ラニーニャ現象」が発生しているとみられると発表した。異常気象をもたらす現象で、今冬は寒さが強まり、雪が多くなる恐れがあるという。同庁の最新の1カ月予報では、北日本から西日本の広い範囲で平年より気温が低くなり、日本海側を中心に雪が多くなるという。

北日本ではすでに大雪による交通事故も発生している。 東北自動車道では積雪によるスリップで車6台が絡む事故が報じられていた。

わが社でも降雪に備えて、先日来冬用タイヤへの交換を進めてきたが、作業の終えるタイミングを見計らったかのように山口でも初雪がちらついた。 朝夕の冷え込みによる道路の凍結、スリップ事故も予想される。橋の近くには塩カリが用意されてはいるが朝の時間は余裕を持った運転を心掛けてほしい。また、風邪やインフルエンザの流行も考えられる。うがいや手洗いなども徹底してほしい。

ところで先日、宇部の琴埼八幡宮の煤払い(すすはらい)の様子をテレビが報じていたが、それを見て年末になったと実感した。 各家庭でもそろそろ大掃除をと気が急かされる。

ものの本によると大正時代までは12月13日に家の大掃除をする家庭が多かったが、その後、神棚と仏壇だけを清め、家の内外の大掃除は年末ぎりぎりになって行う家庭が増えたという。年末の大掃除には家族全員が参加し、煤掃き雑炊などを食べる重要な年中行事であったという。私も子どものころには冷たい北風のなか、いやいやながら手伝わされたものである。

暮れの煤払いは、たんなる大掃除ではなく1年の厄を払い、新しい年を「予祝」する年中行事でもある。この大掃除は居住空間を清めるだけではなく、その作業に従事した人の精神が清らかになったような気分にしてくれる。この1年自分に降りかかった煤を払い、心を清める。

これを正岡子規は次のように詠む。  

「1年の心の煤を払はばや」 

つまり、自らこの1年を省み、来るべき年の抱負を想う心の営みのようだ。

因みに、来る年・平成30年は私たち「一味同心」の会社が創業20周年を迎える。

不況下の厳しい経営環境のもと、(有)セフティワンとして独り立ちしたものの、少ない仕事を奪い合う低価格、まさに消耗戦だった。事業として成り立つのかと懐疑的になりつつも、根拠のない楽観論にすがり、歯を食いしばって喰らいついてきた。苦節十有余年、ようやく光明を見出したのはついこの間、そして今日に至る。 これもひとえに、ユーザーと「一味同心」のご理解、ご協力の賜物です。

この20年を節目として次なるステージへとステップアップしてまいる所存です。

企業価値の向上と「一味同心」の幸せを目指して、さらに一歩、前へ です。

みなさん、よいお年を!

(12月13日記す)

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