2022.06.17 05:00【社長通信】失われた時を求めてわが家の庭の片隅にある実のなる木、杏子がたわわに実をつけ、濃紅色が五月の空に映える。過去にも実はつけてはいたが年によりムラがあった。今年は今までにない見事な実りである。その杏子の実を手にした時、子どもの頃に食べた生家の杏子が甘酸っぱい記憶とともに喉の奥によみがえった。マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』という小説のなかに、紅茶に浸...