【社長通信】雨に咲く花


平年より5日遅く、昨年より2週間早く11日に梅雨入りした山口です。
庭のアジサイが雨の中に映える。田圃の早苗もしっかりと根を張り緑が濃くなっていく。近くの水の張られた田圃ではカエルの大合唱。季節は移ろい、里はすっかり夏の装いである。  

コロナの文字が相変わらず紙面をにぎわしている。
梅雨空の蒸し暑い日も真夏並みの猛暑のなかでもマスクを着けている人が多い。スーパーやコンビニなど人混みの中ではともかく、人影の少ない屋外でのウオーキングやジョギングの時にはいらないのではと思うのだが、律義にマスクを外さない人びと。正体不明のウイルスを警戒しているのだろうか、それとも単なる習慣か、世間体を気にしてのこともあるようだ。  


さて、この人騒がせな新型コロナウイルスとはいったい何者なのか?調べてみました。
この新型コロナウイルスは感染しても、多くの場合は症状が出ないという。症状が出る場合でも大半の人では咳や発熱などの軽症で終わるとのこと。そのため、多くの人は感染していても気づきません。それにより、感染が急速に広がる恐れがある、という。 
一方で、一部の患者さん、特に高齢者や糖尿病などの持病のある方には、同じウイルスが牙をむいて襲いかかる。肺炎が急速に悪化し、多くの場合人工呼吸器が必要となる。70歳以上の感染者では10%近い方が数週間以内に亡くなっている。中国の報告では、20代、30代であっても感染すると500人に1人くらいは亡くなっているという。 
普段は鳴りを潜めて多くの人に感染し、ところどころで牙をむく、非常に狡猾なウイルスですが弱点もあるという。ウイルスは人の力を借りて増えていき、病気を引き起こす。人が一致団結、「3密」を避け、賢く行動すればウイルスは勢いを失う。ワクチンが出来るまではこのウイルスとの共存(ウイズ ウイルス)が余儀なくされる。 


ところで、この新型コロナウイルスの残酷なところは人と人との関係を遮断するところです。
肉親が新型コロナウイルスにて亡くなっても、その遺体に近づけない。別れの言葉もかけられない。コロナで亡くなったお母さんの遺体を追って泣き叫ぶ子どもの写真を新聞で目にし、これが自分事ととらえた時、心底ゾッとした。タレントの志村けんさんもそのような最後で、家族との別れも情け容赦ない寂しいものでした。それに、コロナ離婚というニュースもちらほら耳にしますが、いろんな形で人間の弱みにつけこんでくるこの新型コロナウイルスは厄介で侮れない。 

コロナ禍により打撃を受ける事業が多い中で、幸い、わが社の業務は平常通り稼働している。人材も少しずつ補充でき、良い流れになってきている。これから繁忙期を迎えるにあたって本当に有難いことです。 
「一味同心」一人一人が新型コロナウイルスの正体、本質をしっかりと理解し、正しく畏れて行動することが、コロナ禍の時代を生き抜く術(すべ)です。梅雨空のうっとうしい日が続きますが、体調管理には十分留意して、元気に、楽しく生き難い世を生き延びましょう。

代表取締役 加藤慶昭(6月17日記す)

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