【社長通信】自分の命は自分で守る

満開の桜の下、静かに新年度がスタートした。

4月1日には2名の新入社員を迎えての久々の入社式を催した。
新型コロナウイルス感染防止のために2㍍の間隔をとりマスクをつけての式である。社会経験の豊富な田中さんと新卒の小川君と好対照のお二人に私は心からの歓迎の意を表した。
コロナ禍による先行きの読めないなかにあって、社会的存在としてのわが社の経営理念・指針を理解していただき、「一味同心」としての縁を大切に共に成長していこう、とエールを贈る。
続いて古賀常務が会社の業務内容と心構えなどを詳しく紹介した後、専務による新任教育が始まった。  


さて、世の中はいま「第二次世界大戦以来の試練」ともいわれる危災に見舞われている。
感染の拡大が地球規模に拡がり人の動きが規制され人々は困惑している。公立の小中高校は新学期が始まったのにすぐに休校となった。スポーツやコンサートなどの文化活動や各種イベントもすべて中止となり先の見通しも立たない。社会から活気が失われた。 
不要不急の外出の自粛や休業の要請と緊急事態宣言が発せられた7都府県をはじめ経済活動が一気に停滞している。

命は惜しいが働かないと食べていけない。
その狭間で苦慮する人びとを救うのが政治なのだ。生きるための手段を奪うからには、生活の保障とセットでなければならない。国家の意思が問われている。
ここは命どう宝(ぬちどうたから)、わが社の看板に記すように、生きていればなんとかなる、の精神である。国民の生命、財産を守るのが国家の使命としたら、先ずは命を守ることが第一である。 
幸いに今のところわが社の事業は平常通り稼働している。天候によって稼働率に増減はあるが先ずは順調である。しかし、感染者が出たらそうはいかない。ユーザーからも会社としての感染症対策、警備員への指導と行動の把握など、報告が求められている。現場で感染者が確認されたらその現場は即業務停止、関係者は2週間の監禁となるだろう。 
事務所では毎朝、出勤時に体温の計測を義務付けている。それに手洗い、換気、咳エチケット対策としてのマスク着用、それに三密(密閉空間、密集場所、密接場所)禁止の厳守です。また市外、県外へのお出かけは極力控えるようにと要請している。 

よくあることだが、自分は絶対大丈夫と根拠もなく思い込む人がいる。
世のなかに絶対ということはないのだ。そういう人に限って、感染したら、なんで俺にと自責の念にかられる。例えば健康診断で癌が見つかった時に、なんで俺が癌にと悩み苦しむ人が多々いる。誰にもそのようなことが起こりうる。そのことを肝に銘じて細心の注意をもって行動すること。つまり、そのようなことが自分の身にも起こりうるという想像力と、いざという時の覚悟があれば人はより慎重な行動をとるものと私は思う。 
この新型コロナウイルスは人類に、人々に生き方そのものを問いかけている。このままでよいのか、もっと賢い生き方があるのではないか、と。「一味同心」自分のこととして受け止め、行動しよう。ご理解とご協力を切に願う!     

代表取締役 加藤慶昭(2020年4月15日記す)

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