【社長通信】秋日和(あきびより)

彼岸の頃に田んぼのあぜ道を真っ赤に染めた曼珠沙華もいつしか姿を消し、いまは秋桜ともいわれるコスモスの赤や白、ピンクが青空に映える。

週末ごとに襲来した台風が遠い過去のことのように思われるほどの秋日和、屋外で働く私たちにとって好い季節です。 


さて、秋はスポーツをはじめとするイベントが目白押し。

今年のメインはなんといってもビッグイベント「山口ゆめ花博」である。


9月14日~11月4日までの催しで期間中の来場者目標は50万人とのことで、主催者側のPRには熱が入っていた。それが功を奏したのか開催1カ月で目標を達成したのである。

連休が絡む土・日の会場周辺の道路は大渋滞。県内はもちろん広島・福岡などの県外ナンバーも多く見られた。

入場までに時間がかかり会場入り口にて車輛の誘導にあたるわが社の隊員は半端ないストレスとの闘いのようだ。 

J2のレノファ山口の主催試合や道の駅の駐車場警備、それに日常の業務も日勤・夜勤とありそのやりくりに頭を悩ます毎日です。

しかし、これも次なるステージへの越えなければならない関門と受け止めて知恵を絞り全力で取り組んでいる。
今、議論されている働き方改革を先取りするように、複雑化する、多様な社会の要請を見据えてのメリハリの効いたシフト、働き方を模索しているところです。 

「花博」が終了したら日常の業務が動き出し、例年のように年末に向け超多忙が予想される。

それに秋の深まりとともにつるべ落としの日没が交通事故を多発させる魔の黄昏時です。

交通事故の犠牲者の多くは65歳以上の高齢者で、その多くは道路を横断中と言われている。現場での作業時間も早い日没により制約され、気が急く中での業務となる。

ここは冷静沈着、五感を研ぎ澄まして業務にあたっていただきたいものです。 


ところで、お盆過ぎから始まった会社の記念事業、竹やぶを伐採しての土地造成工事。

舗装とライン工事、のり面工事、それに社屋の外壁塗装工事等が終わりました。

残すは倉庫兼研修室のミニハウスの建設と資材置場兼カーポートの設置、11月半ばまでには完成予定です。 


普段は警備員として現場にて安全を確保する立場からの工事への視点でしたが、この度はそれぞれの工事を発注者の立場から見るという貴重な機会でした。  

そこで見えてきたものは仕事に対する姿勢、その道のプロとしての誇りでした。

例えば舗装工事ですが、素人目からはもう終わりかなと思うことでも、まだまだとしつこいほど繰り返すのです。

ローラーで地盤を固める作業や舗装工事の転圧などこれでもかというほど丁寧に繰り返す。

転圧後にジョロで水を垂らしている。何のためかと思っていたら、水の流れを見て傾斜を確認している。雨水が駐車場の左右にきれいに流れるように仕上げるのだ。  

スーパーやショッピングセンターの駐車場がデコボコだったり水溜りができているのを見ると、どこの業者の仕事かとあれこれ詮索する。請負金額はともかく工事の出来で評価するのが世間一般である。受けたからには第3者が見ても恥じない仕事をする。

それがお客様の立場に立ってのプロの仕事なのだと思う。勉強させていただいた。 

「一味同心」警備のプロとして精進しよう。

(10月25日記す)

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