【社長通信】苦節20年、そしてこれから

この夏は豪雨や猛暑、台風に地震と自然の猛威を思い知らされた日々でした。

被害を被った地域も日本列島の北から南までと広範囲におよんでいる。まさに災害列島である。被災地の皆さんには衷心よりお見舞い申し上げます。


お盆明けから始まった会社の敷地造成及び舗装工事も一段落し、10月からは事務所のお色直しと倉庫兼研修室それとカーポートの新設工事が始まります。11月中には完成の予定です。

苦節20年、ようやくここまでたどり着いたと感慨深いものがあります。

これもひとえに、「一味同心」の奮闘・努力のたまものと、心より御礼、感謝申し上げます。  

さて、10月1日をもって会社創立20周年を迎える(有)セフティワンですが、前身のSHSを含めると警備業としての経歴は25年になります。

阪神淡路大震災の発生やバブル崩壊、リーマン・ショックなど経済が変調をきたすなかで、なんとかなると根拠のない楽観論にしがみつき、歯を喰いしばってもがいてきた歳月でした。

創業当初は100円の収入を得るのに120円も経費がかかるという過当競争のなかで、事業として成り立つのかとその見極めの時期を探りながらの事業展開でした。 

しかし、この世の中、まんざら捨てたものではありません。

「捨てる神あれば、拾う神あり」です。

社会にとって有用な事業である限り、存在価値はあるはずです。その価値を探り求め、高めていくことによって道は開けるものと信じて取り組んできました。

警備員の資質の向上、その客観的評価としての資格取得です。

資格者の数を増やすことによりユーザーの幅も拡がりました。

資格取得のための投資が先行する厳しい経営でしたが、多くの人の理解と協力の下乗り越えることができました。

厳しい試練もありましたが、自らの信念を貫くことによりしのぎ切りました。

いま思うに、8年前の11月が転機でした。  

事業として成り立つのかと模索していた頃の苦い思いが時として脳裏をよぎります。

当時、わが社は40人前後の警備員を擁し業務を行っていました。公共工事等に伴う交通誘導警備業務は日により、季節によって変動し、不安定でした。

常駐警備等の固定業務は料金が低く、採算に合いません。繁忙期には警備員が足りず、逆に年度初めは業務量が極端に少ない。

日給月給制の警備員にとって„出てなんぼ”の世界ですから、閑散期に入ると、仕事がなくては生活できないので辞めます、との申し出に何度歯ぎしりしたことか。事業そのものを否定されたようでショックでした。

この業界の最大のウイークポイントであるこの難題の克服こそが生き残りのカギであると全力で取り組みました。

おかげさまでここ数年、繁閑の波も小さくなり、今ではなんとか先行きを見通しての事業展開が可能となりました。  
いろんな試練に真摯に対処し、乗り越えての今日です。
次なるステージへ向けて、20周年の記念事業として駐車場等の整備を実施しました。

これからの5年、10年先を見据えて時代の変化に対応した事業を展開してまいります。


初心を忘れずに、企業価値の向上に取り組んでまいりますので、引き続いてのご理解とご協力をお願い申し上げます。 


「一味同心」ハッピーに生きましょう。 

代表取締役 加藤慶昭 (9月19日記す)

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