【社長通信】あるがまま、を生きる

9月に入り朝夕の空気がほんの少し秋を感じさせるが、日が昇ると相変わらずのサウナです。

カンカン照りの日と雨の日が交互にやってくるので草木にとっては絶好の天候のようだ。

というのも先日久しぶりにゴルフに行った時のこと。ラフに入ったボールが見つからず、一打罰のロストにしてのプレイを強いられた。深いラフに点在するマシュマロのように白くて丸いのがボールかと思いきや、キノコだった。それもゴルフ場に限らずいつもの散歩道でもけっこう目につく。サンマが獲れない海と同じように、陸の生態系にも異変が起きているようで不気味だ。


さて、ゴルフの面白さは、ボールがどこに飛んでいこうがカップインするまですべてプレイヤーの自己責任ということです。

その原則は『あるがまま』ということである。打ったボールがどのような状況にあろうが、手を付けずそのままの状態で次を打つという原則です。フェアウェイへのナイスショットだけなら問題はないが、ラフに入ったり、林に打ち込んだり、バンカーもある。OBや池ポチャにはペナルティ付きの救済措置もある。

いずれにしろ自分のしたことに責任をもって18ホールを回る。スコアはその人の実力を示すが、それ以上に結果を素直に受け入れ、最善を尽くす度量がその人の品格を表す。


世の中もゴルフと同じようにうまくいかないのが常である。

なぜ、どうして、と試行錯誤しながらの毎日である。時には期せずしてすんなり事が運ぶこともあるが、その時はラッキーと素直に喜んで、当たり前とは思わないこと。

自分の生きる世界が拡がるにつれて、必要とされる知識も増えていく。人間が生きていくうえで必要な最低限の知識である一般常識に加え仕事上の専門知識も自分自身の成長とともにその質も向上していく。

この努力が伴う繰り返しが生きることであり、そこで感じられる喜びが生きがいである。人間だれしもが幸せになるために生まれてきた、努力すれば報われるものと私は信じている。


ところで、私は1945年生まれで78年を戦後といわれる時代とともに生きてきた。

物心がつき社会に出てからは苦労の連続だったように思う。いろんな人に出会い、いろんなことを学びながら必死に努力し、なんとか生きてきた。否、生かされてきた。

多くの先達の生き方に学び、自分なりに解釈して手探りしながら生きてきたが、今にして思うに、経営者としてやっていいこと、悪いこと等、身をもって示してくれた幾人かの反面教師が私にとって一番の恩師のようだ。


私がロータリークラブに入ったのは創業3年目の2001年7月で、経営者としての人格を磨く上で多くのことを学んだ。それはロータリーの神髄、つまり、“四つのテスト”である。この言葉を心に刻んで、経営の指針としている。

①真実か どうか

②みんなに公平か

③好意と友情を深めるか

④みんなのためになるか どうか 

である。

最後になりましたが、(有)セフティワンもこの9月末で25期の決算を迎えます。そこで、翌、10月1日をもって専務の加藤晋が代表取締役社長に就任し、私は辞し、相談役として補佐していく体制にします。

これからも『あるがまま』を受け入れ、変化の激しい時代の動向を見据え「一味同心」の幸せと企業価値の向上に尽力してまいります。  


代表取締役 加藤慶昭(2023年9月18日記す)

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