【社長通信】梅雨の晴れ間に

例年より早く5月半ばに梅雨入りしたが、激しい雨の日もあるが長続きせず、じめじめ感がなく過ごしやすい。しかし、日によって、また朝と夕の気温差が大きく体調の管理にはお互い注意が必要だ。 


前回記した我が家の畑も適度な間隔で降る雨のおかげで手間のかかる水遣りをせずに済み助かっている。苗を植え付けてから40日余り、順調に生育しキュウリやピーマンはすでに初物が採れた。

トマトも桃太郎からミニトマトまでしっかりと実をつけている。トウモロコシは白いひげがのび始めており、1カ月後の収穫が楽しみだ。

男爵とメイクイーンの2種類のジャガイモも茎が枯れ収穫期を迎えている。梅雨の晴れ間を見計らっての芋掘りだ。 

畑の他に庭木として実のなる木も植えている。くらんぼ、イチジク、梅、杏(アンズ)などだ。今年は杏の当たり年でよく採れた。実も大きく粒ぞろいで、熟した実はぱっくりとふたつに割れ甘酸っぱくておいしい。

少しは生で食べたが残りはジャムにして離れて暮らす子ども達にも送った。

棘のある木に登って高いところの実をよくもいでくれた。これも梅雨の晴れ間の思い出の一つである。 


余談だが、梅の実が取れる頃に降る雨を梅雨(つゆ)というが、杏の取れる頃に降る雨は何という?まさか杏雨(きょうざめ)とはいわないだろう。 


さて、今日よりは明日とよりよい仕事、より良い生き方をと努力はしているのだが、毎日が同じことの繰り返しのように思えてきて人間はどうしてもマンネリに陥ったり、壁に突き当たったりする。

これは誰にもあることなのだが、これにどう対処するかが、人それぞれである。無為に過ごす人もいるが・・・。 

よく言われるのが、行き詰った時は旅に出る、本を読む、他人のために良いことをする、の3つである。

つまり、日常から少し離れて見知らぬ土地へ旅をし、そこで出会った人と話したり、風景や食べ物を味わったり、未知の世界に自分を置く。そのことで自分を客観的に見直すことができ、また新しい発想が生まれるという。 

また、本を読むことにより、今まで見たことも、考えたこともない事柄について知ることにより、新しい世界が開けてくる。先ずは興味のあることについて、なぜ、どうしてと好奇心旺盛に取り組んでみることです。

これは映画を見たり、スポーツを観戦したり、音楽を鑑賞することも同じです。

日常とは離れた異分野に身を置くことで自分の意識していない感性が刺激され目覚めることがある、ということです。 

3つ目の他人のために良いことをするというのは、自分が住む社会はどうなっているのか、自分とモノの見方、考え方の違う人間もいるという現実を認識し、その中で自分は何者なのか、何ができるのかと自問し、人のために良いと思うことを先ずはやってみることだ。 

そういう私は先日観た是枝監督作品「万引き家族」(カンヌ映画祭パルムドール賞受賞)で描かれた社会が我々の生きている社会の現実であるということ、善悪はともかく見て見ぬふりはできない。   

代表取締役 加藤慶昭 (6月15日記す)

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