【社長通信】さまざまな こと思い出す 桜かな
今年は例年より長く桜が楽しめた。3月初めの厳しい冷え込みとその後に続く暖気が桜の蕾を目覚めさせたのか、全国的に観測史上最も早い開花となった。
先ずは、14日に東京で最初の開花宣言が出された。
3月20日に千葉から帰省した次女家族4人と長女のいる福岡を訪れた際には、大濠公園の桜も3分咲きだった。山口ではいつもは遅い徳佐八幡宮のシダレ桜が先に、一の坂川の桜はその後に咲くという異変であった。いずれにしろ4月初めの湯田温泉まつりは満開の桜の下での開催となり人々の身も心も嬉々として街は盛り上がっていた。安心、安全を提供する者にとっても嬉しい限りであった。
4月に入ってコロナ禍もようやく下火になってきた。
些細なことだがマスクの着用が任意となっただけで心が解放されたようで気が楽になった。一方でスギ花粉に続いてヒノキ花粉が散乱し、それに加えて大陸からの黄砂も猛威を振るいどうやらマスクは生活必需品となったようだ。さらに朝・夕と日中の寒暖の差も大きく体調を崩しやすいこの頃の天気だが、これも基をたどれば気候変動の影響かと思う。
一方でプーチンによるウクライナ侵攻はいつ終わるとも知れない泥沼におちいっている。フェイクニュースが錯綜し、真実が見えない中で犠牲者についての報道、その映像が以前より少なくなっている。それは失われる命が減っているのではなく逆に戦闘が激しさを増し、見るに堪えない残虐な映像が控えられているのではと想像する。特集などで放映される子どもの悲痛な叫びを見るにつけ、無念さに打ちのめされる。
さて、3月から4月へと年度替わりの時期である。公共工事が単年度での施工下では年度末の3月は工期に追われ超多忙の日々だった。
しかしこの4、5年は複数年度にまたがる工事も多く、業務量が平準化して月々の変動は少なかった。ところがこの3、4月は業務量が例年より少なく、かつ雨による中止も出た。それに加えウクライナ戦争による影響で食糧やエネルギー価格が高騰し、資材等も調達難となっている。そのために工事等経済活動が停滞している。しかし、連休明けからは本格的に動き出す。それに備えての準備期間と前向きにとらえよう。
それにしても20年前にあった「仕事が少なく、食っていけないので辞めます」との言葉は私にとってトラウマになっている。
さまざまなことを思い出すこの年度末であったが、人事面では次なるステージへの飛躍を予感させる動きもあった。
2月の古谷さんに続き、4月に葉山さん、徳永さんと相次いで私たち「一味同心」の仲間入り。3人とも人生のキャリアはそれぞれですが社会の安心、安全のための警備業務にて自らを試したいとの意思を持っての入社です。私としては大歓迎で、期待するところ大です。
最後に最近注目の2人の天才についてです。WBCで世界のトップ選手となった大谷翔平と将棋の6冠で7冠に挑む藤井聡太です。
二人の共通項は野球や将棋に一筋であること。
大谷選手はあれほどの魅力的な容姿でコマーシャルに引っ張りだこにもかかわらず、浮いた話の一つも聞かない。酒など飲む暇があればひたすら練習。CM出演料も含めるとメジャーで一番の高額所得者かもしれないのに、ほとんどお金を使わない。
藤井聡太も事情は似たり寄ったり。棋界の稼ぎ頭なのに贅沢と感じるのは自販機で飲み物を買う時という。彼の去年の賞金・対局料は億を超えているのに、である。休みは、棋力が衰えるのが怖いので普段どおり将棋の勉強をするとのこと。
二人とも自らの道に一途でかつ楽しんで取り組んでいる。野球フアンのみならず、人びとは大谷選手のあの笑顔に救われ、励まされているように思う。われわれ「一味同心」も笑顔で業務に取り組み、仕事を楽しみたいものだ。
代表取締役 加藤慶昭(2023年4月15日記す)
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