【社長通信】春はあけぼの


健康のためと始めたウオーキングも11年目に入りました。

前は夜、歩いていたのですが、昨夏から早朝に変えました。

そしてこの冬は寒さが厳しく、土・日の日中のみとしていましたが、3月からは従来の早朝に戻しました。

時に氷点下、霜で真っ白という日もありましたが、苦になりませんでした。

「春はあけぼの」が実感できたからです。 

「月は東に陽は西に」という句がありますが、早朝のウオーキングはそれとは逆。

我が家を出て、氷上橋から西へ沈む月を追いかけるように仁保川沿いを平川大橋まで往き、山際から白じらと明けゆく東の空の変化を楽しみながら戻る。明けの明星・金星が美しい。 

「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく 山際、少し明かりて、 紫だちたる雲の細くたなびきたる。」 
  
清少納言は「枕草子」で「春は明け方がいい」といいました。

現代語に訳すと、 (春は明け方がいい。だんだんと白くなっていく山の稜線が、少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいている景色が、趣き深くていいのだ。)となります。 

3月に入り、寒さも緩み春らしくなってきました。

夜の明けるのが少しずつ早くなり、日脚も伸びて1日が長く感じられます。

冬至の頃の朝星,夜星も悪くはないが、人間にとってやはり明るさが何よりも尊い。また、春はいろんなものが芽吹き、新しい何かが始まりそうで、ワクワク感があり、頑張ろうという前向きな気持ちにもなります。

青春とは希望であるといわれるが、齢を重ねるごとに惜春へと私の心は傾いていくようですが…。  


人生100年時代に入り、老後をどう生きるかが問われています。

働ける限りは働けと国は尻を叩いていますが、年金と医療・介護の財源が限界にきているからです。自己責任を強調しているようで、素直にハイそうですかとは言えません。

それにしても、先ずは健康です。

男性で健康寿命が72歳、平均寿命は81歳といわれていますが、この差をいかに縮めるかです。

心身両面からの健康づくりです。

いうまでもなくこれは誰かのためではなく、自分のためです。

ここをしっかりと自覚して積極的に取り組みたいものです。  

健康の基本となる食事、運動、休養のバランス、生活習慣病を未然に防止し、意識的に健康造りに取り組むことです。年齢は関係ありません。今から始めよう。

高齢者にとって必要なのは、キョウヨウとキョウイクだといわれています。

つまり、今日、用事がある、今日行くところがある、ということです。何もすることがないというのは本当に苦痛です。

ぼーっとして、家にこもっているとどんどん弱っていく、このことを戒めるジョークです。  

いずれにしろ、身体が元気なうちは働くことが一番の健康造り。

全体集会で古賀常務が言われたように死ぬまで働く、そんな時代にわれわれは生きているのです。


代表取締役 加藤慶昭     (3月14日記す)

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