【社長通信】生きるとは歩くことと見つけたり

10月も半ばに入り天候もようやく落ち着いて秋らしくなってきた。刈り入れの終わった田んぼに青々と茂る「ひこばえ」に自然の営みの力強さを感じる。朝夕の寒暖の差も大きく、夜露に濡れた草むらからは物悲し気な虫の音も聞こえてくる。秋の深まりを感じる。


さて、秋といえばスポーツ、芸術、読書の秋、それに食欲の秋も加わり何かと忙しい。一方では秋の深まりとともにさまざまなことに思いを巡らすもの想う秋(とき)でもある。私にとって早朝のウォーキングはいまや生活習慣となりしっかりと日常化した。


そのウォーキングを始めたのは2007年7月に娘の留学先の北京を訪れたのだが、その年の11月からで今月でまる15年になる。

きっかけは10月の半ばに体調を崩し1週間ほど入院することになった。不規則な生活とストレスで十二指腸潰瘍と診断された。退院時の生活指導として、メタボリック症候群の改善のためにしっかりと運動をするようにとの指示が出たからである。


そこで早速、11月3日の退院時にヤマダ電機に寄り、体組成計を買い翌4日から歩き始めた。夕食後、8時ごろから約1時間のウォーキングである。

歩くスピードも当初は1㎞を10分、時速6㎞の速さであったが、今は遅くなった。最初は目に見えるような効果もなかったが、根気よく続けるうちに体重が減り始め半年後には80㎏を切った。

6年前からは歩く時間を夜から早朝に変え、後期高齢者になった今は、死ぬまでゴルフをとの思いで週1の休肝日を設けての身体つくりで70㎏の体重を維持し、体年齢は10歳も若い67歳である。ドライバーの飛距離も10ヤードは伸びたようだ。


ウォーキングにはメンタル面での効用もある。いろんな悩みや迷い、硬直化した思考力がほぐされ、ものごとが良く見え、より深く考えられるようになった。

自然の中で汗をかき、目に入る景色などから五感が刺激され、脳が活性化されるようだ。机に座ってギリギリ考えても出てこないアイディアが突然パッと浮かぶのである。ある気鋭の学者が趣味にしているランニング中に思考が深まると、その効用を新聞に書いていたが、同感である。


10月15日からの1週間は新聞週間、27日から11月9日までは読書週間である。最近は若者だけでなく大人も本を読まなくなったといわれるが、スマホやSNSの影響か。そんな中、学校でNIEといって新聞を教材として活用する授業が注目されている。新聞を読み、感想や意見を述べあって理解を深める。つまり自分の頭で考え、自分の言葉で伝えるという訓練である。他人が書いた原稿を棒読みするような答弁が目立つ今日、教育現場での一つの改善策でもある。


今日、ウクライナをはじめ地球上のあちこちで理不尽なことが多発している。人間ひとり一人さまざまな思い、考えがあり、利害がかみ合わない。お互いが意見を述べ理解し合うという対話が成り立たない、まさに人間社会にとってこのコミュニケーション不足は不幸そのものである。

既視感―デジャヴュ(仏語)という言葉があるがその意味は、実際は一度も体験したことがないのに、既にどこかで体験したことのように感じる現象のこと。歴史は繰り返すというが今まさにこの時代の状況はデジャヴュのように見える。プーチンによるちゃぶ台返しのような時代の状況、一過性の現象であることを希求する。


代表取締役 加藤慶昭 (2022年10月16日記す)

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