【社長通信】20歳のデザイン
1月も半ばが過ぎ、ちょっぴり日が長くなったかなと感じられる頃には、あの穏やかな正月も遠い過去のことのように思われ、現実に引き戻される。
遅ればせながらではありますが、みなさん、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
暮れの全体集会で確認したように今年は創立20周年の節目の年です。
縁あってこの会社に集う「一味同心」ひとり一人がそれぞれの思いで新しい年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
さて、私事ですが、新年はひさびさに孫たちと初日の出を拝みました。
秋穂の国民宿舎のある小高い山から遥かかなたの海面からゆっくりと上がり、やがて大きな丸い円となる。
初日の出です。
山頂に集う善男善女、だれ言うとなく「あけましておめでとうございます」と言って手を合わせた。自然のなかに、一体となって生かされている命、なぜか厳粛な気持ちになる。
30年前に子どもたちと体験した大平山での初日の出の記憶がよみがえり、時代を超えて繰り返す人びとの営みに思いをいたし、しばし感慨にふける。
センター試験をはさんでの寒波も去り、業務もいよいよ動き出した。
限りある人財がフルに稼働しても追いつかない状態がしばらくは続く。
大寒そして立春へとまだまだ寒(かん)が続く。ここは風邪などひかぬよう、体調の維持・管理に努めると同時に積雪や凍結への備えも万全にして「無事故キャンペーン」を盛り上げていただきたいものだ。
法人としての会社にも、人間と同じように成長期、成熟期、老齢期と寿命がある。その会社の社会における存在価値、事業内容が社会の要請に応えられるかどうかに左右される。
100年、200年という長寿企業もある中で、社会的使命を終えて退出していく企業もある。
一般的に企業の平均寿命は30年といわれるが、その事業がそのままの業態で社会のニーズに応えられる平均年数をいう。これに対して生き延び、永らえる企業は社会の変化に対応して、絶えず事業内容を見直し、刷新していく、いわゆるイノベーションである。
警備業が事業として登場したのは東京オリンピックが開催された今から50年以上も前のことだが、今のセコムがその草分けである。その後の発展は周知のとおりだが、その間、警備対象やエリアが拡大、警備方法や技術の進歩は目覚しく、社会の要請に応えると同時に新たに需要を開拓し、進化を続けている。多様な価値観、考え方の異なる人間が住む社会において、安全・安心は人類生存の大きなカギを握る。
こう考えていくと、我々の生業である警備業、わが社のメインである交通規制を伴う警備業務はまだまだ深掘りする価値があると思う。それぞれの現場において、人びとの行動、それに対する安全・安心を追求する先に見えてくるものは何か、時代の変化・社会の動きに目を凝らしては想像力を働かす。
20歳のわが社が20年後に社会のなかでどのような存在であり続けるか、「一味同心」このセフティワンの未来をデザインしよう。
代表取締役 加藤慶昭 (2018年1月16日記す)
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