【社長通信】あおり運転はしない
「秋の日はつるべ落とし」といわれるように、あっという間に暮れてしまう。
天気の悪い日には5時の業務終了を待たずに暗くなる。
早めの点灯が奨励されていますが徹底していないのが現状。交通の安全を守ることを任務とする我々にとって、気の抜けない時間帯です。
歩行者に加え下校の中・高生の自転車、高齢運転者の自動車などが黄昏時に行き交います。
危険予知能力を全開にし、あらゆることを想定して業務に当たっていただきたい。
さて、最近の事件・事故で信じられないようなことが報じられている。速道路上でのあおり運転による悲惨な死亡事故です。
PAにて駐車の仕方を注意された若者が逆上して、あおり運転のあげく追い越して、その車の前に停車した。車を降りて追い越し車線上で口論しているところへ後続のトラックが追突して夫婦2人が亡くなったという事故です。
この加害者はあおり運転の常習者で一般道など所かまわず繰り返していたということです。
あおり運転とは、前方をノロノロ運転の車が走っていたり、合流時に割り込まれたりした際、普段は口にしないような罵声を浴びせたり、抜き返そうと荒い運転をして相手を威嚇することです。
50年前、東京にて私が運転免許を取ったころ、ハンドルを握ると人格が変わるといわれたこともあったが、私以上に激しい人が結構いた。普段はおとなしく、優しい人なのに割り込まれたり、抜かれたりしたらそれこそ抜き返そうと血相を変えるのです。
なにしろ当時の東京は交通渋滞がひどく、ラッシュ時の街道筋では車が進みません。みんなイライラして頭に血が上っていました。
そこで、どんなドライバーがイライラしやすいのか?新聞記事からパクリました。
先ずは「自分の運転に自信のある人は要注意」だそうです。
ほかのドライバーを未熟と考えがちで、車線変更のタイミングが自分と違うなど、ささいなことで怒りを募らせてしまう。 さらに、車特有の「匿名性」と「万能感」が火に油を注ぐという。ナンバーだけでは、その場では身元が相手にわからないので、感情の抑制が効きにくい。また車体を「鉄のよろい」のように感じ、自分が強くなったような錯覚に陥ることもある。
では、カッとしたら、どう怒りを鎮めればいいのか。
怒りをコントロールする心理トレーニングの専門家は「6秒待つ」ことを勧める。怒りのピークは長くて6秒程度とされ、数を数えたり、深呼吸をしたりしてやり過ごす。
また、家族の写真などを車内に置くのも有効。怒りで自分の大切なものを失うことのないように意識づけるためという。
これは車の運転に限らずさまざまな局面で応用可能です。
「短気は損気」。肝に銘じよう。
ところで、フエイクニュースオンパレードの不穏な世の中ですが、ここでも「あおり」がはびこっています。根も葉もないことをいって危機を煽りたてる。何が真実か、見えにくい。ここは深呼吸をして6秒待つ。そして自分の心と向き合うことです。
代表取締役 加藤慶昭
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